貴婦人Aの蘇生・・・小川洋子・・P230 朝日新聞社

博士の愛した数式を書かれた著者の作品。
ふと思い出して・・図書館に数冊ある中から選んだ。

ユーリ伯母さんの姪が主人公、彼女からの視点で書かれている。
謎めいた伯母は、自分の持ち物に、つながりが見つからないAと言う文字を飾り文字に蔓バラの刺繍で飾る、針が刺さるものなら全てに刺繍をしている。

彼女の伯父は事業で成功を収め、郊外の湖のほとりに大きな家を建てて、工場経営に励む傍ら、動物の収集を始める。生きているものではなく、剥製、毛皮、牙、角など・・・
どんどんどの数は増えて広い家を埋め尽くしていく。

そんなある日伯父51歳の時は、18歳も年上の亡命ロシア人としか分らない、伯父さんがレストランで食事した時ズボンにこぼしたスープを優しく拭いてくれたからとの馴れ初めのユーリ伯母さんと結婚した。

そんな伯父さんはある日、楽しみにしていた北極グマが届いて持ち上げようとした時心筋梗塞を起こして亡くなる。クマの口に頭を突っ込んだ形で・・・

それから伯母さんのそれら剥製類にあのAと言う刺繍を施し始める。高価なものにとっては、傷になって価値のないものになってしまう事などお構い無しに。

それを聞きつけたフリーライターを名乗るオハラが現れる。彼女の恋人でもあるニコ(強迫性障害を患っている)と伯母さんで何とか対応して・・・

伯母さんが語りだす、自分はロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世の娘アナスタシアと・・・真相は最期まで分らなかったけれど。
突飛な出来事が次々と起こり楽しく読むことが出来た。

アナスタシア・・・ロシア語で蘇生と言う意味だそうだ。
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