時雨みち・・・藤沢周平・・P277 青樹社

読んでいたら、子供から「時雨みち?」表紙の装丁は筆を持った小粋な江戸の女将さん・・そんな切り絵だからか「好きだねそんな本」と言われてしまった。確かに最近江戸物に少しはまっている。宮部さんの江戸物も好きだが、藤沢作品も江戸の粋や、色々な境遇にある人々の様子が興味深く描かれていて、読んでいて楽しい。

この時雨みちは昭和50年半ば、小説宝石や問題小説・文芸春秋に掲載された11の作品から構成されている。
どの話も、その時代を一生懸命生きている、そんな様子が描かれている上、話が完了している形ではないので、その後はどうしたのだろう?そういった余韻を残して読み終えることが出来る。

「夜の道」は昔若気の至りで家を飛び出したおのぶ、娘おすみが泣いて追いかけてくるのを知りつつも、夫を許せず振り切って夜の道を走る。ふと親の気持ちを取り戻した時、おすみは忽然と消えてしまった。それから15年、娘を探していた。偶然見かけたおすぎ・・もしや・・捨て子だったことは確かだが、全く記憶おすぎの記憶にはない。おのぶも諦めて、嫁に行ったおすぎ、生まれた子供を孫のように可愛がった。そんなある日些細なことで喧嘩をして家を飛び出したおすぎ・・後ろから追いかけてくる娘の泣き声・・・ふと周りの景色が変わる・・・なかなか感動的な話だった。
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