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けい

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ラストコンサート・・・ルイジ・コッツィ他4人・・P225 竹書房文庫

1976年に映画化された公開された映画「ラストコンサート」のシナリオを元に新たに創作を加えた本である。映画の前に小説版として出たものは絶版となっていて、その本とは少し異なっているそう。

クラシック映画の未DVD化リストから見つけられ、2004年にDVD化されるにあたって、訳者である清水節氏がいくつかの作品をも思い浮かべつつ創作を加えて、本書を書き上げたそうだ。

リチャード・・20世紀末を代表するピアニストにして作曲家。英国生まれの彼は音楽の世界で成功を求めて、ロンドンからパリへ渡り、名声を得る為にニューヨークに進出してきた。そしてこれ以上は望めないような成功を手に入れ、80才にまもなくなろうとしている。
でも何か常に満ちたれない思いでいた。

ある日取材の申し込みを受けた時持ち出された「ステラに捧げるコンチェルト」、取材を申し込んだフランソワーズの恋人のピアニスト・アントワーヌがピアニストを志すきっかけとなった曲だった。
それを知ったリチャードはやっと30年前を語りだす。

出掛けた先で怪我をして治療を待っている時に出会ったステラ。医者はステラにだまされて父親として彼女の病状をリチャードに話すことになる。命の期限が付く悲しい病・・
そんな出会いから始まった2人、孤独を愛するリチャード、天真爛漫なステラ、接点がないような2人だったが、いつしかリチャードが彼女の不思議な魅力に惹かれていく。

一時流行った純愛ドラマと称される事もあるそうだが、歳の差を越えた素晴らしい結びつきは、純愛ドラマを越えた感動があった。
リチャードの仕事を得る為に、病を押して笑顔で支えるステラがとてもいとおしい。その中で生まれた「ステラに捧げるコンチェルト」、そしてそれを発表するコンサートを開く事が出来る。ステラは幸せだった。だが、リハーサルの時に姿を消してしまうステラ・・・「なぜ?」・・自分の最期を悟ったステラは身を引こうとした行為だった。
やっと見つけたステラは舞台の袖で、リチャードが奏でるピアノを聞きながら・・・

せつなさが溢れるストーリーだけれど、ステラの満面の笑みがいつも目の前にあるような感じがするほど、可愛いステラ。

30年の時を経て封印されていた「ステラに捧げるコンチェルト」が演奏される、それを指揮するリチャード。リチャードにとっての最終章でもあった。
一度、ステラの笑顔に会ってみたい。
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