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けい

  • Author:けい
  • 読書が大好き。
    今年は何ページ読めるか、挑戦です。

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夕張メロン・・かわも有・・P34 新風舎

ボランティア先の本棚で見つけた1冊、著者からボランティア先に寄贈された物でサインがあった。著者が親孝行できなかった自分の思いを、父の面影を追いながら創作されたそう。

阪神淡路大震災に遭った両親についての物語。孫の目線で描かれている。
おじいちゃんは沢山の鳥を飼っていた、それと犬(野生動物のディンゴ)のジロ。孫はそんな祖父母の家に行っては、色々な話を聞いたり・・一緒に食べたメロンの種を埋めたり。

祖父母宅の平和に訪れる悪夢・・
やがて祖父は癌のために亡くなる、でもそれには夫として、父親としての思いが詰まった中での悲しい選択。

そんな時、庭にメロンが出来ているのを見つける「去年と同じ味がした」との文章が、何もかも変わってしまった中でせつなく響く。

短い文章の中にぎっしり内容の詰まった1冊。
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天空の蜂・・・東野圭吾・・P459 講談社

著者のことば:この小説は高速増殖炉もんじゅの事故が起きる前である。私はできるだけニュートラルな立場で、この架空の事件を描こうとしたが、もしあの事故が先に起きていたら、その姿勢は少し違ったものになっていたかもしれない。

湯原一彰が錦重工業に入社して16年、航空機全般の電気系統に関する研究開発に取り組んでいた。新しい機体が完成するとお披露目のショーに主要関係者が家族を同伴を同伴すると言う会社の慣習があった。
その日、湯原の妻はこの慣習を毛嫌いしていたけれど、息子の高彦にねだられて、初めて参加していた。親が話しに夢中になっている隙に、同席していた、山下家の息子恵太と2人は親元を抜け出して、これから見るお披露目の最新鋭のヘリコプターに乗り込んでしまう。

一方・・事件を遂行しようとする人物が、時をうかがっていた。

やがて、それが始まる・・・遠隔操作でヘリが動き出してしまい、恵太が機体に取り残される。機体は敦賀半島北端の灰木にある。高速増殖炉「新陽」の上に向い、ホバーリングをはじめた。犯人の要求は国内の原発の操業を止める事。子供が乗っていることを知った犯人は子供の救出は認める。
やがて、犯人に要求通りに原発を止める様子がTVで放映される。

犯人の目的は?犯罪の動機は?

今原子力発電は私達の生活には切り離しては考えられない。今年は酷暑でエアコンはフル稼働、その電気は原子力発電でもまかなわれている。ただ、かなり危険を伴うものでもあることで(実際に事故も)、原発反対運動は盛んに行われている。原発と言うものをもう一度考える、そんなテーマを与えてくれる話である。

紫のアリス・・・柴田よしき・・P273 廣済堂出版

タイトルにひかれて、お借りした1冊、柴田よしきさんの著作挑戦2冊目です。

主人公紗季の前に次々と起こる事件、でもそれが不思議のアリスの登場人物に似た者が絡んでくるので、現実か、夢かと混乱してしまう。そんな時優しく手を差し伸べてくれたのが、退職して購入したマンションに上に住む初老の畑山菊子。始めは何かと尽くしてくれる彼女を疎ましく思っていたけれど、また新たに自分の周りで起きる事件の中で守ってくれる彼女に信頼を持つようになる。

紗季には、自分が封印している出来事があった。それがトラウマとなって彼女を苦しめる。でも思い出そうとしてもなかなか思い出せない。

ある事件から畑山菊子の本当の姿見えてくる。菊子の言葉から、紗季の過去が少しずつ甦る。なぜ・・不思議の国のアリスだったのか・・・

レイクサイド・・・東野圭吾・・P244 実業之日本社

「週間小説」1997年2月7日号から9月5日号まで連載され多「もう殺人の森へは行かない」を下敷きに新たに書き下ろされたもの。

姫神湖別荘地へ向う、並木俊介。別荘地には息子の塾で知り合った4組の家族が来ていて、子供達は塾の津久見先生と、スケジュール通りのハードな合宿勉強を、両親はそれをサポートすべく付き添っている。

中学受験と言う事にあまり気乗りしない俊介ではあったけれど、この場でそんな事を言ってもいられず、周りに合わせる。

そんな中・・別荘に俊介の会社の同僚、不倫の相手でもある恵里子が現れる、忘れた書類を届けに来たと。
そんな恵里子が俊介夫婦の割り当てられた部屋で殺されてしまう。しかも犯人は妻の美奈子。警察に届けると思う俊介に、他の親から・・死体を湖に沈めて事件を隠そうと言う話が持ち上がる。ばれてしまえば、皆が共犯者になってしまうのに・・。

なぜそこまで結束しているのか・・現代の受験事情が誇大かもしれないし、実際にあるのかもしれない様子が浮き上がってくる。そこまで親がして、得るものが子供達にあるのだろうか?考えさせられる話である。

4度目の氷河期・・・荻原浩 P459 新潮社

僕の名前が南山渉・・お母さんと二人暮し。その為か、住んでいる街の人からはあまり快く思われていない。僕の瞳は友達とは少し色が違うし、他の子と違うと自覚したのが5才過ぎ、働く母親に代わって、近所のお婆さんソメノさんに預けられていた頃。

ある日、自分のお父さんはクロマニヨン人ではないかと、母に届いた科学誌の説明書きを読んで思い始めるが・・それもいつしか崩れる時がくる。疑問を持ちなら成長していく渉。ある日サチという少女に出会う。サチは父親から虐待を受けていた。でも前向きなとてもしっかりした女の子。
やがてかけがえない渉の相手となる。

母の思い掛けない死、本当の父親を探す旅・・厚い本にぎっしりと詰まった渉の成長が時には眩しく、時には危なっかしい。最後にタイトルの意味が見えてくる。

依頼人の娘・・・東野圭吾・・P220 祥伝社

5つの話から構成されている。「偽装の夜」「罠の中」「依頼人の娘」「探偵の使い方」「薔薇とナイフ」

それぞれ、自殺か、殺人か・・人が亡くなってしまう。犯人を推理していくのが黒い服に身を固めた「探偵倶楽部」の男女2人。思いがけない犯人、動機が興味深く描かれている。

それぞれ「小説NON」に掲載されている。

変身・・・カフカ・・P111 角川文庫

次男が夏休みの読書感動文に選んだ本。カフカ=変身とは頭にインプットされているし、虫に変わってしまうと言う事までは知っていたけど、読んだことが無かったので、いい機会と読むことにした。

カフカはこの話を通して読者に何を伝えようとしたのか、悩んでしまうくらい、かなり残酷な思いが詰まっていた。家族の為に一生懸命働いて、それなりの生活を送っていたのに・・
なぜある朝、今日もセールスマンとして働こうとしていたのに、毒虫に変わらなくちゃならないんだろう。

家族の冷たい仕打ちがかなり辛い。人間から毒虫・・姿が変わって仕事が出来ない=役に立たない。家族はそれまでの恩を当然と思っていたのだろうか。
最期を迎えると、家族は嬉しそうにピクニックに出掛ける。醜いものへの冷たい仕打ちから、人の心の中の醜さ、人間のもろさを伝えたかったのかもしれない。

パパとムスメの7日間・・・五十嵐貴久・・P368 朝日新聞社

「小説トリッパー」に2005年秋号~2006年夏号に掲載された作品に加筆修正したもの。

先日までドラマ化されたものが放映されていた。ドラマは観ていなかったので今サイトを観てきたら、話の始めや大筋は原作どおり、ラスト近くが新たに付け加えられていた。

父恭一郎は高級化粧品メーカー「光聖堂」に勤めるていて、新しいプロジェクトを進めている大事な時期。
娘小梅は高校2年生、憧れのサッカー部の先輩にアプローチ中。

そんな2人がある事で、ホッと安心して、電車に乗っていた。とそこにいきなりの衝撃が。地震が起きて電車を直撃、電車は脱線して、2人は叩きつけられて・・・

病院で目覚めたら・・・2人はなんと入れ替わってしまっていた。
父は娘の姿になるけど、思いは父のまま。娘も父の姿になるけれど、心・頭は娘のまま。お互いが一番大事な時期。携帯を使いながら、何とか難関を乗り越えていくが・・・

入れ替わりとなるのは「転校生」などあったけど、父と娘と言うのは珍しい設定かな。
しかも大事な仕事中、それを携帯電話を使って、何とか切り抜けていくのは、現代ならではと、楽しく読めた。
娘(ユーザー)と言う立場で、つい発言してしまう事が、思わぬ展開をして行く。

7日目・・元に戻る事はできるのか・・
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