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けい

  • Author:けい
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ふたたびの虹・・・柴田よしき・・P289 祥伝社

東京のオフィス街にある、旬の味を扱う小粋な小料理屋「ばんざい屋」、土地柄、仕事を終えたサラリーマンやOLが集う。とは言え、そこはとても入りやすい雰囲気を持っていて、1人でも行く事が出来る。それは切り盛りする女将さんの人柄にあるようだ。

「おばんざい」京都の庶民のおかずのことで、昔から節約を美徳としていた京都では毎日に食事に余分なお金や労力をかけることは避けて、何種類かの決まった物をローテーションを組んで作っては食べるそうだ。旬のものといえば、聞こえがいいけれど、旬ということで安く手に入ると言う事もあるようだ。現在は京都の方も食生活を楽しむようになり、おばんざいは脇役になりつつあるそう。

でもその女将のお店はお客さん、それぞれが好みを知っていてくれて、お店に入るとさりげなくお皿に盛り付けてくれる。

そんな小粋なお店、お粋な女将の下に集う人達が、繰り広げる出来事を、ばんざい屋の十二月・ばんざい屋の三月・・・と綴られていく。お客様のことはあまり詮索しない、自分の事も語らない、それがまた居心地をよくするようだ。

でも・・・そんな中でも・・ポツポツと自分を語るお客さんが出てくる。それを聞き役に徹する女将。いつも温かさで包まれているような空間でもある。

そんな女将にも、伏せておきたい過去があった。懇意になった、骨董屋を経営する男性にももちろん言わないし、彼も聞かない。

女将の過去・・そしてこれから、意外な事に驚くけれど、話の全体がホンワカと京都のゆっくりとした風が吹いているようで、穏やかに読み進めていける。

雨が降れば、虹は何度でも、空にかかる・・・

追記・・NHKの深夜の連続ドラマ「七色のおばんざい」の原作だそうです。
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蕨が丘物語・・・氷室冴子・・P258 集英社文庫

ラブ・コメディ編 ライト・ミステリー編 純愛一途編 大正ロマン編
の4つの話からなる。

陸の孤島とも言われる蕨が丘には名家権藤家が君臨している。村の誰もが当主の権藤小梅には頭が上がらない。
跡継ぎを一代飛ばして(税金問題?)、4人の孫娘の誰かにと考えているが、何とかそれを逃れたい4人姉妹、それぞれ策を練って・・・

その村の中学の校長先生として赴任した岩崎先生、そしてその娘美年子も巻き込んで(と言うより次々と考えを出していく)権藤家の騒動が繰り広げられる。

最後に小梅の過去のほんのりと甘い思い出を巡る「舞踏会の手帖」作戦??意外な結果に毅然とした小梅おばちゃんは・・・。

奇想天外・・楽しい1冊だった。

千の風になって ちひろの空・・・新井満 絵いわさきちひろ・・P60 講談社

やさしい、いわさきちひろさんの絵に、「千の風になって」のあの歌詞が綴られる。歌声が思い出される。

後半は新井満さんの思い出が「あとがき」に代える九つの断章
 青空に浮かんだ一つの赤い風船

子供の頃の思い出といわさきちひろさんの息子さん ”安曇野ちひろ美術館”館長の松本猛さんとの出会いも書かれてる。

どこか寂しそうな、憂いを含んだちひろさんが書く子供達は息子さんがモデルだそう。

元の英語の詩は作者不詳だそう。

Do not stand at my grave and cry;
I am not there, I did not die.

失われる物語・・・乙一・・P301

6つの短編から構成されている。装丁がとても凝っていて、クラッシクだろうか、使い込んだ楽譜を裏返しの状態で本を包んでいて、油のようなしみがつけてある。表紙をめくると、薄っすらタイトルが紙の裏から読める(反対向きに印刷)そして銀色の紙の著者の乙一の文字。
一編毎のタイトルは楽譜に書かれてある。
あまりにも奇抜な装丁に図書館からの断り書きが書いてあった「表装は汚損ではなく本来のものです」

内容はミステリーなのか、かなり不思議な話が綴られる。最後に著者も書いているが「随分交通事故を題材にしてるな」と言うように、事故によって始まる話が3編。途中起こる事故が1篇、事故にあったことで話が終わっていくのが1篇。残りは殺人事件。
空想(と言うのか)と現実の中で起きる話はかなり不思議な世界。有得ない、そう思うから逆に楽しめるのかもしれない。
初めて読んだ著者の作品だけど、今回は期待とは少し違ったかもしれない。また機会があったら違う作品を読んでみたい。

1篇目の「Calling You」は好きな映画「バグダット・カフェ」の主題歌・・そのところを読んだときは親近感が沸いた。

誘拐ラプソディー・・・荻原浩・・P408 双葉社

なかよし小鳩組に続く・・こちらも暴力団が絡んでくるけれど、かなり面白い。小説推理2000年12月号から2001年4月号に掲載されたものに、加筆・修正された。

自暴自棄になって、仕事先の親方を張り飛ばし、金庫から5万円を抜き取り、車をかっぱらって飛び出してきた、伊達秀吉。
持ち逃げしたお金も使い果たし・・死を選ばざるを得なくなった。あれこれと試みようとするけれど、勇気がなくて・ことごとく失敗にと言うより、実行に移すことが出来ない。

そこで家出したい子供と出会う。これから小学生になると言う伝助。それならいっそ誘拐と言う事にして、お金を奪おうと気持ちが変わる。脅迫電話をかけたり、身代金の受け渡しの電話をかける。そこが伊達秀吉で・・・伝助はなんと組長の息子だった。悟られないように考える父親とのやり取り、そこでの心の動きがまた面白い。
そこに香港マフィアが絡んできて、ますます話が複雑に。
そしていよいよ警察も動き出す。

ドタバタ劇が繰り広げられるが、最後はいったいどうなるのか・・・
伝助とのほのぼのとした会話ややり取りがホンワカとする。

チラッと登場する「小鳩組」が今までの流れを感じて、一味足している。

天国は待ってくれる・・・岡田惠和・・166 幻冬社

次男が観に行ったのが、この映画だった。出演者などは公式HPで知って、途中までのストーリーも読んだけれど、結末を教えてもらえなかった。
そうなるとますます知りたくなる。図書館で検索すると同名の本があったので、これはチャンスとお借りした。166ページだけれど、短めの文章で書かれてあるので、あっという間に読み終えた。

1人の女性と2人の男性・・小学校に転校してきた事で始まった3人の関係。三角関係ではなくて、聖三角関係と名づけた。楽しい日々が続く。やがてそれぞれが夢を追い、夢を叶えて・・。
思いがけない1人の男性の結婚の申し込みから・・・その三角形が崩れてしまいそうになる。

なんとも言えない事が起きて、事態が急変、聖三角形は守られていくのか?


子供へ父親・母親からの手紙と言う形で、ストーリーが展開されていく。
結末・・辛いけれど、それで守られた関係なのかもしれない。

誘拐ラプソディー・・・荻原浩・・P408 双葉社

なかよし小鳩組に続く・・こちらも暴力団が絡んでくるけれど、かなり面白い。小説推理2000年12月号から2001年4月号に掲載されたものに、加筆・修正された。

自暴自棄になって、仕事先の親方を張り飛ばし、金庫から5万円を抜き取り、車をかっぱらって飛び出してきた、伊達秀吉。
持ち逃げしたお金も使い果たし・・死を選ばざるを得なくなった。あれこれと試みようとするけれど、勇気がなくて・ことごとく失敗にと言うより、実行に移すことが出来ない。

そこで家出したい子供と出会う。これから小学生になると言う伝助。それならいっそ誘拐と言う事にして、お金を奪おうと気持ちが変わる。脅迫電話をかけたり、身代金の受け渡しの電話をかける。そこが伊達秀吉で・・・伝助はなんと組長の息子だった。悟られないように考える父親とのやり取り、そこでの心の動きがまた面白い。
そこに香港マフィアが絡んできて、ますます話が複雑に。
そしていよいよ警察も動き出す。

ドタバタ劇が繰り広げられるが、最後はいったいどうなるのか・・・
伝助とのほのぼのとした会話ややり取りがホンワカとする。

チラッと登場する「小鳩組」が今までの流れを感じて、一味足している。

偶然の祝福・・・小川洋子・・P128 角川書店

7つの作品によって構成されている。

初めは小説家と言うので、自伝的小説化と思ったけれど読み進めていくうちにフィクションのようだ。

失踪者の王国・盗作・キリコさんの失敗・エーデルワイス・涙腺水晶結石症・時計工場・蘇生から構成されていて、「本の旅人」1998年4月から1999年の3月号の掲載された物に加筆されたそう。

不思議な世界が繰り広げられる。現実か夢か・・??な世界。

キリコさんの失敗が良かった。キリコさんはお手伝いさん、とても魅力的な方だそうで、それでいて純粋でとても優しいお姉さんのような存在。気が付かないうちにさりげなくフォローをしてくれる。そんな優しさからか、思わぬ失敗の責任を取ってやめてしまう。でもその引き換えに大事な無くした万年筆が、どう巡ってきたか取り戻してくれる。

最後の蘇生は・・前に読んだ貴婦人Aの蘇生につながっている話だったので、興味深かった。

東京物語・・・奥田英朗・・P342 集英社

ブログのお仲間が紹介されていて、楽しそうと早速予約、お借りした。

小説すばるに2000年1月~2001年6月の間に6つの作品が掲載された。
あの日、聴いた歌・春本番レモン・名古屋オリンピック・彼女のハイヒール・バチェラーパーティが収められている。

主人公田村久雄は中部地方に生まれ・・高校時代まで過ごして、地元の大学に辛うじて引っかかったけれど、とにかく父親から離れたい一心で、東京の予備校に進む事になり、何とか東京で大学生活を始める。しかし、父親の事業の失敗で中退してある広告代理店に就職。
年代を区切って、その時の様子がまとめられている。

仕事の大変さ、周りとのかかわり、そして恋の話、などなど。
歳が上がるのにつれて、乗る車がグレードアップしていくのが、さりげなく久雄の頑張りを表しているような気がする。

都会志向・・考えさせられたり笑ったり楽しい本だった。

ハードボイルド・エッグ・・・荻原浩・・P393 双葉社

ハードボイルド・・なんとなくニヒルな話かなと読み始める。読み始めはなかなか快調、でも・・少しだけだまされてる事に気付き苦笑する。

「私」は私立探偵、格好だけはバッチリ決めてるけれど、なぜか依頼されるのは・・動物の行方探しばかり。書き出しもちょっと生意気な13歳の女の子を探す依頼だとばかり思って読んでいたら・・それは13歳のおばあさん猫の事だった。

仕事の依頼と一緒に秘書を募集したら、飛びきりの素敵な声での応募があり、履歴書と一緒にダイナマイトボディの写真が同封されて、すっかり舞い上がって「即採用」。
でも・・・そこに現れたのは・・明治生まれのおばあちゃんの綾さん。44年生まれは昭和ではなくて、西暦、声色も使えるし、写真はお嫁さんのを使ったと・・。確定申告の書類があったので、それを済ませてもらったらやめてもらおうと決めて、渋々OK.
ところがかなりしたたかな老婆で・・すっかり振り回されてる。

とにかく・・登場してくる人物もおかしいし、なんとも情けない依頼動物探しの様子が笑える。
依頼された犬をさがしていたら・・知り合いから命を狙われる羽目に。
ドタバタ劇が繰り広げられる。何度か苦境を綾さんに助けられ・・・可愛い目撃者に最後は救われて。

そして綾さんのホントを知った時の「私」の衝撃。
テンポ良く話が進み、可笑しくて、楽しくて。でも最後にはほろりとさせられる。とてもいい1冊だった。

ハードボイルド・エッグ・・・かたゆで卵だった。

オリーブの海・・・ケヴィン・ヘンクス・・P174 白水社

この本は昨夏の高校生用の読書感想文の課題図書。
ふと思い出して、探したら見つかってお借りした。

オリーブ・・主人公マーサの同級生だけど、あまり目立たない、マーサもほとんどかかわりを持っていなかった子だった。
そのオリーブが交通事故でなくなった。まだ12歳・・
オリーブの母親がオリーブが書いた日記を持って訪ねてきた。そこには彼女の将来小説家になりたいと言う夢とクラスで一番やさしいマーサと仲良くなりたいと書かれていた。
なんとなく気になったマーサは、夏のバカンスでおばあちゃんの家に行った時、オリーブを主人公に小説を書こうと決めて始めるが、なかなか進まない。

ひと夏の・・色々な経験を通して少しだけ成長していくマーサ。
瓶に詰めた海水を「オリーブの海」となずけて、オリーブの母に届けようとするが・・

ちょっと甘酸っぱい恋心を織り交ぜて、ひと夏のマーサの思いが色々綴られる。夏の終わりのちょっとせつない思いが感じられるように。
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