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けい

  • Author:けい
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弧宿の人 上下・・・宮部みゆき・・P827 新人物往来社

初版が昨年の6月、その後教えて頂いて図書館で予約、出版から1年やっと読むことが出来た。

期待を裏切らない、長いけれど飽きることなく先が読みたくて・・・でも6日もかかってしまった。

登場人物がそれぞれ、味があって素晴らしいし、心の奥底の思いまで読むことが出来て、いい作品だった。

困った者に手を差し伸べる優しさ、これ幸いと、散々いじめたあげく、お金を盗って逃げていくある女中の卑しさ。その当時ならではの藩の存続の為に、事実を隠して、勤める医者や役人・・・それを逆手にとって、人を殺めて(あやめ)ていながら、何食わぬ顔で、奪い取った相手と密会をする娘。当時の様々の様子が、悲しく、辛く、寂しく、悔しく、そんな思いで読み進めていく。

鬼・悪霊と称され島流しとなった、家族、側近を殺めた元勘定奉行、訳を話すことを拒み、今回の措置となった。幕府から預かる大事な人物。預かる藩や役人、町の人たちの動揺もかなり大きい。なにかあれば、元奉行の為だと押し付けてしまうの今も変わらないのだろうか?

大事な役を務めることとなった、娘と元奉行のやり取りがなんとも言えず温かいし、心が洗われる気がする。

騒乱、雷も加わって、壮絶な状態が最後は繰りひりげられる。その激しさは、心を揺るがす。そして静けさが・・・

待っていて甲斐のあったいい作品だった。読後感もとてもすっきりとしていい。
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臍曲がり新庄 巻一・・・藤沢周平・・P321 文芸春秋

巻一 藤沢周平短編傑作選 

すっかり藤沢周平さんの世界に浸かっている。短編が多いようだけど、読みやすくて、ちょっと艶っぽさも描き、笑ってしまうところ、ほろりとしてしまったりと色々と楽しむ事が出来る。

当時の結婚までの経緯、その後の生活など、奥様や、過去の女性が現れて、色々な所を通ってめでたしめでたしとなったりと、読んでいて辛い斬る場面も、それによって打ち消されたり。

下級武士、浪人者などの生活の大変だった事など、当時に思いを馳せる。

1981年初版、字が小さくてびっしりだったけれど、楽しく今回も読むことできた。

有栖川の朝・・・久世光彦・・P173 文芸春秋

図書館で何をお借りしようと探していた時、目に付いた。先日亡くなられたTVドラマの演出も手がけられていた久世作品、読んでみたくなり、お借りする事に。
その前、ブリジット・ジョーンズの日記を読むといいとお聞きして、読んでいたのだけれど、うっかり秋冬編。春夏編が先だったので、順番通りがやはり分かりやすそうと途中で変更。

田園調布の突き当た路地に、他のお宅とは異質の一軒屋、そこにはお月さん、安間さん、華ちゃんが住んでいた。と言うか・・・お月さんが何かしら企んでいる事を終えるまでの仮住まい。安間さんも華ちゃんも知り合いと言うわけではなく、お月さんの企み?の為に声を掛けられて、それに乗った2人が、その時を待っている。

お月さんは大学教授・弁護士も巻き込んで・・どうやら大々的な詐欺を働こうとしているらしい。それもかなり大胆に。
なぜか・・ちょっとせつない思いにもなるのは、お月さんを川獺(カワウソ)にたとえ、その習性が、いかにもお月さん・・・

企みはうまく運ぶだろうか・・・

成功の絆・・・マーク・フィッシャー 訳上牧弥生・・P167 JMAM

JMAM:日本能率協会マネージメントセンター
副題:不思議な愛の物語

あるサイトで教えて頂いたマークの本、生憎図書館の蔵書としてないので、違うものをお借りしてきた。
マークはカナダの若き百万長者・青年実業家で、その成功をもとにしたサクセスストーリー、邦題「成功の掟は英語版・フランス語版ともベストセラーになったそう。

「あなたが愛すれば、相手もあなたを愛します」

失恋してしまった僕、ある日彼の前に現れた素敵な女性メイトリ、「導師から来るようにと示された」と言う。やがて僕がスーザンと言う女性と出会い、「結婚する!」と心に決めるが、様々な障害が待ち受けている。その度、メイトリが現れて、色々な言葉をあげて、正し方向に導いてくれる。メイトリとはいったい・・・スーザンとのその後は・・

時雨みち・・・藤沢周平・・P277 青樹社

読んでいたら、子供から「時雨みち?」表紙の装丁は筆を持った小粋な江戸の女将さん・・そんな切り絵だからか「好きだねそんな本」と言われてしまった。確かに最近江戸物に少しはまっている。宮部さんの江戸物も好きだが、藤沢作品も江戸の粋や、色々な境遇にある人々の様子が興味深く描かれていて、読んでいて楽しい。

この時雨みちは昭和50年半ば、小説宝石や問題小説・文芸春秋に掲載された11の作品から構成されている。
どの話も、その時代を一生懸命生きている、そんな様子が描かれている上、話が完了している形ではないので、その後はどうしたのだろう?そういった余韻を残して読み終えることが出来る。

「夜の道」は昔若気の至りで家を飛び出したおのぶ、娘おすみが泣いて追いかけてくるのを知りつつも、夫を許せず振り切って夜の道を走る。ふと親の気持ちを取り戻した時、おすみは忽然と消えてしまった。それから15年、娘を探していた。偶然見かけたおすぎ・・もしや・・捨て子だったことは確かだが、全く記憶おすぎの記憶にはない。おのぶも諦めて、嫁に行ったおすぎ、生まれた子供を孫のように可愛がった。そんなある日些細なことで喧嘩をして家を飛び出したおすぎ・・後ろから追いかけてくる娘の泣き声・・・ふと周りの景色が変わる・・・なかなか感動的な話だった。

語り女(め)たち・・・北村薫・・P172 新潮社

ちょっと不思議で変わったな作品
30を越して目が悪くなってきた主人公・・今までは沢山の本を読んできた。段々それにも飽きてきて、作家が作り出すより、普通の起きている事を聞いてみたいと、話を聞かせてくれる人を全国の雑誌・新聞で募集をした。訪れた女性の話を寝椅子に横になり聞こうと言う趣向を考えた。

そしてそんな女性が段々訪れるようなる。
現実なのか、創作なのか・・次々と女性からの不思議な話が繰り広げられる。空想癖のある彼にはそれはとても興味深い話でもある。

今までにない北村薫さんの作品・・・私まで不思議な体験をした気がする。

悪意・・・東野圭吾・・P309 双葉社

何をお借りしよう?と探している時目に付いた1冊、予約している直木賞受賞作品「容疑者Xの献身」はまだ順番が回ってこないけれど・・その前に同じ著者の本を「白夜行」についで読んでみたくなり。

一見仲が良く見えていた日高邦彦と野々口修・・共にジャンルは違うが作家である。
その日高が殺されてしまう。犯人は・・・
野々口修は以前中学の国語の教師だった。その時の同僚で2年で刑事に転職した加賀刑事と出会うことになる。

野々口修の手記、加賀刑事の手記・記録と言う形で、事件の真相が明らかになっていく。

なるほど・・と納得した事件の真相と思ったら、またそれは作り話、全体に犯人の「悪意」に満ちている感じがする。次々と変わる状況は充分に楽しませてくれた。
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